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いいなと思ったものも、教えたいと思ったことも、寝たら忘れちゃうから

なにを続けるかなにをやめるか

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過労からうつ症状が出て休職していたとき、多少体調も良くなり、自分の進退について考えるようになったときに読んだ記事二つ。

超超偉大なおふたりなので、いまさら感ありますが。

 

 ちきりんさんの悩みどころと逃げどころのロングインタビュー

d.hatena.ne.jp

 

かの有名なはせおやさいさんの逃げろ、そして生き延びろ

hase0831.hatenablog.jp

お二人ともジャンルの違う話なのですが、どちらも非常に心打たれるものがありました。優しくもたんたんと励まされ、冷静に自分と向き合うことができました。

 

思い返せば昔から、簡単に始められたことを、いざやめるということが苦手でした。

そして、本心ではやめたくない、やめないほうがいいことだけれど、なかなか上手くいかないと、ある時電池が切れたようにスッと投げ出してしまう性格でした。

 

そのまま生きていると、最後に残るのは、やめるにやめられなかった、“たいして好きじゃないもの”。しかし続けてきた期間が長ければ長いほど、未練があります。捨てたくないんです。続けていた年月が重い足枷になってきます。

 

大学の専攻に興味が持てなくなっても、向いてないと言い続けられても続けた、惰性の大学生活。そしてせっかく学んだのだから、直接活かすような職に就かないともったいないという理由で就いた仕事。体も心も疲れて、消えてしまいたいと思いながらも、わざわざ入社したのにそんなことでやめるのか。”石の上にも三年”とか”経歴にキズがつくぞ”という言葉に従って、逃げどころがわからないまま来てしまいました。

 

もちろん学生時代も社会人時代も、それなりにまっすぐ取り組んでいましたし、そして周りの評価もそう悪くはなかった。

(このそう悪くはなかったというのが、より未練をうむようです)

自分の中には “コレは違う” という感覚があったのに、それを、そりゃあもう一生懸命に無視していたんです。見ないようにしていたんです。

 

結婚についての格言で

結婚前には両眼を大きく開いて見よ、結婚してからは片目を閉じよ

 というのがありますが、まさにその通り。わたしは、結婚する前の期間には片目、もしかしたら両目を閉じて、見えないように見ないようにして過ごして、気付かないふりをして、後にも先にも引けないところまできてから、初めて両眼を大きく開いて見るような、そんな人生だったわけです。

 

もし、すこし片目をつぶっているような状態で続けてきたことを、やめるか続けるか迷っていたら、上二つのエントリーを読んで、自分の逃げどころ、逃げるべきかいなか、逃げることから逃げる勇気を持って、何かを決断して欲しいと思います。

 

やってきたことが、やってきた時間が、お金が、もったいないと思う気持ちはもちろんありますが、まったくの無駄になることなど本当にひとつもなかったので、安心して逃げるべきときがきたら逃げてください。体と心の変調を察知したらもったいぶらず振り返らず、一刻も早く逃げてください。お願いします。

 

そして、あきらめたり、逃げたりすることは、一生の事ではないと気付いて欲しいです。一旦、横に置くだけです。私のようにどうしようもなくなってから捨ててしまうと、もう一度関わることへのハードルは高くなります。一旦横においておき、手元のカードとしてもって置けるように逃げられると、より良いのかなと思います。後日談ですが。

 

それでは