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いいなと思ったものも、教えたいと思ったことも、寝たら忘れちゃうから

子宮筋腫捻転の開腹手術と入院 ドレーン抜いた3日目

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相変わらずお腹が劇的にゆるい。しかしお腹が痛いというより、まったく腸に見向きもしないで華麗にスルー、ガスに押されて外に出る。といった雰囲気。全くのOUT OF 眼中的下痢である。

ご飯を食べ始めると途端にお腹の調子が悪くなり、だいたい食事の中盤あたりでトイレに立つといった感じ。

午前中はあっという間に時間が過ぎた。

クレヨンでのお絵かきで、目の前のテーブルに見えるものを書いたりした。目の前のテーブルにはティッシュとペットボトルとコップしかないけど。物作りがしたいなぁと思うぐらいには復活してきたみたいである。

 

午前中に医師が来てくれて、そのまんま帰っちゃいそうだったから、「管って何時ごろ抜けますか?」と聞いたら「!!!」みたいな顔して、「今からいける?今から抜いちゃいましょうねー!!」と言われ、待つこと1時間。音沙汰なし。そのあときた看護師さんに聞いてみたら、緊急オペが入ってしまったと。大変だなあ先生も。

 

 

その後担当の看護師のお肌すべすべまるっとかわい子ちゃんが、何度も気にかけてくれて、まだ先生帰ってこないから、夜遅くかもしくは明日になってしまうかも、とか進捗を説明しにきてくれるのが非常にありがたかった!

 

会話相手が看護師と医師とお手伝いしてくれるおばちゃんと、そして自分の体。でも自分の体って一番わからない、コミュニケーション方法って習わなかったし、聞いても返事は帰ってこない。わかるのは痛いか痛くないかだけの一方通行。今の体がどの状態なのか、いいのか悪いのか、ましてや他人と比べていいか悪いかなんて医師や看護師は口にしない。他人じゃなくて一般的な平均値とでもいいから比べて欲しい。経過がいいのか、もう少しゆっくりしたほうがいいのか、このお腹にどれくらい負荷をかけていいのかわからない。経産婦や手術経験があれば、経験則ですこしわかるかもしれないが、全くの健康体でこの歳まできた私は、入院なんてもってのほか、骨を折ったことも、虫歯を削ったこともないのだ。わからなかった。世界で一番自分の体がわからないと思った。

 

夕方母が来た。洗濯物を持って帰ってくれるらしい。あと医療費の限度額の申請書類を出しに行ってくれた。「明日用事を済ませるために東北へ帰り、明後日帰ってくるから。」大丈夫かよそんな強行スケジュール。洗濯物もコインランドリーがあるし、でもパンツは持ってきて欲しいかも。母が私のパンツを見つけられず、総レースになってるすごいパンツと、腰の部分に結ぶような装飾がついてる、どちらも締め付け強めの履き心地の悪いパンツを持ってきた。辛い。あのユニクロの綿素材の伸びるやつ、去年買って結構ゆるゆるになってきたあのパンツを持ってきてくれ、お願いだ。

 

そして圧倒的な退屈。

人とコミュニケーションできないことがこんなにも退屈だとは知らなかった。今すごく会いたい人も会いたくない人もいないが、誰かと、誰かと話がしたい。話を聞きたい。なんかゴシップとかゲスい話って日常では気づかないぐらいナチュラルにしてしまっているんだなあと感じる。病院、それも短期入院の病棟ではゴシップも下ネタも俗っぽいものも、悪意も敵意も完全に存在していない。それは理想のようでもあり、張り合いがないようにも感じる。

 

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持ってきてくれた本たち

ただ退屈を凌ぐために母が持ってきてくれた「ホノカアボーイ」という本は最高だった。つい今月初旬にマウイ島とハワイ島に行ってきたばかりなので、地理も頭に入っている。吉田玲雄さん(吉田カバン3代目)は文章がうまいな。情景が暖かさがリアルに浮かんでくるし、もっとそこに息づく魂とか思いとか歴史とか、そういったものを知ってからもうすぐにでもハワイ島にいきたい。実際にいった場所も本の中にたくさん出てきた。マウイ島のラハイナのハロウィン、天国と言われるハナ、ホノカアのTEXドライブイン(本によると味噌汁も売ってるらしい)、マウナケアビーチリゾートや、パーカーズランチ、ポロル渓谷や、アロハシアターもね。

 

知っているのと知らないのとでは全然見方も楽しみ方も変わるはず。

でも、体験としてはそれのどちらがいいとは一概に言えないかもしれない。

 

19時ごろ、先生が帰ってきた!ドレーンを抜いてくれるらしい。処置室まで歩いて向かう。ドレーンから全く体液が出ていない私を、看護師のみなさんが心配していた。「全くってことはねーなかなかないのよ。これでお腹の中の状況がわかるからねー」と言われたので不安になっていたので聞いてみたら、体めっちゃ最強ってことなんだと思うよ?って言われながら、肌に縫い付けてた糸を抜いてくれた。糸で縫い付けてたのかよ!全然痛くなかった。ドレーン抜いた時も全然痛くなくてびっくりした。点滴さすほうが痛いと思う。先生が超絶うまいのかもしれない。

 

なにはともあれ、からだについた管が全部取れ、スッキリした。シャワーを全身浴びれる!

 

 

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